スリングライフルの取扱説明です。取り扱い方法を間違うと大変危険なので必ず一読してください。
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警告
本製品は狩猟用に開発された製品です。鳥獣の捕獲は鳥獣保護法の範囲内でのみ可能です。必ず鳥獣保護法を理解した上で本製品をご使用ください。また、不注意な発射や誤った使用をすると失明や怪我、他人の財産に損害を与えかねません。必ず下記の注意点と取り扱いの説明を最後までお読みになり、理解してから使用してください。
*本製品を携帯、使用中に事故、トラブルが発生した場合、当店はその責を一切負いません。
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- 安全のため目の保護具は必ず着用してください。
- 危険ですので人に絶対に向けないでください。
- 人や車が横切る場所で弾を発射しないでください。
- 人目に付く場所で本製品を使用しないでください。
- 暴発の危険がありますので、10mm以下の球を使用しないでください。
- 暴発の危険がありますので発射時以外は引き金に指を掛けず、トリガーガード内に指を入れないでください。
- ゴムを引いた状態での移動は暴発の危険が有り大変危険です、発射直前までゴムを引いてロードしないでください。
- 万が一暴発するかもしれない危険性を考慮し、硬い地面の上、硬いものが銃口にある状態でゴムを引いて弾をロードしないでください。
- 跳弾の危険性があるので、岩、竹、木など硬いものが射線にある場合は弾を発射しないでください。
- 必ずバックストップが有るかどうか確認をしてから発射してください。
- 弾が思わぬところまで到達する可能性が有ります、撃ち上げでの弾の発射はしないでください。
- この製品は指、手のひら等を挟みやすい部分があります。(例としてロード時のロック部分。)指等を挟まないよう注意してください。
- 弾をロードする前にゴムに亀裂、摩耗等異常が無いかご確認ください。異常がある場合は新品に交換してご使用ください。
- 思わぬところに弾が飛ぶ可能性があります、弾受け部に汚れが無いか必ずご確認ください。
- ゴムをセットする際には緩み、折れが無いか確認してセットしてください。
- 弾をロードする際にゴムにねじれが無いか確認をしてください。
- 本製品は武器に該当します。小さなお子様には触れさせないようにご注意ください。
- 軽犯罪法に触れるので正当な目的が無い状態で本製品を携帯しないでください。
- 他人の財産、資産に向けて発射しないでください。
- 実猟に行く場合は鳥獣保護法を遵守し、対象が狩猟鳥獣なのか、その場所が狩猟可能な場所なのか必ず確認をしてください。
- 非狩猟鳥獣に向けて弾を発射しないでください。また、猟期以外で狩猟鳥獣に弾を発射しないでください。
- いかなる場合でも人や動物(猟期の狩猟鳥獣を除く)、危険な場所へ向けて発射しないでください。
- 破損の危険があるのも(ガラス、ガス缶、照明灯、電化製品、食器、家具、自動車等)には絶対に向けないでください。
- 携帯時にはケースに入れ、すぐに使用できる状態での移動はおやめください。
- 暴発の危険がありますので、他社製のゴムを使用しないでください。
- 本製品は10㎜弾を300メートル近く先に到達させる能力があります。ご使用の際はこの性能を念頭に置き、あらゆる危険防止を考慮した上で取り扱ってください。
- 飲酒してのご使用は様々な危険を誘発する可能性があります。絶対に飲酒しての取り扱いはおやめ下さい。
- スリングショットライフルを保管する場合、転倒したり落下する場所は避け、子供または管理者以外の人の手の届かない場所でケースに入れて保管してください。
- 金属部分のへこみ、曲がり、トリガー開閉部分の緩み、曲がり、グリップ部分プラスチック破損等、部品の破損がある場合は動作不良の危険がありますのでご使用にならないでください。
- 出荷時にネジは規定トルクで締め付けてありますが、使用を重ねると緩みが発生する場合があります。ご使用前に各部品のネジの緩みが無いかご確認ください。小さなネジはなめりやすいので強く締めすぎないください。
各部の名称
リアストック調整
リアストックの長さは付属の六角レンチにてネジを緩めて調整できます。製品出荷時は発送の都合上短くしてあります。リアストックは二本のシャフト内に挿入され、以下の画像の二つのネジで固定される構造です。シャフト内で引っ掛かり抜けにくい場合はリアストックを揺するように引き抜いてください。
トリガーについて
トリガーはゴムが戻る力で解放されるシステムで。したがって二本の柱のような部分の中心に力が加わっていない状態ではトリガーを引いても動作していないように見えます。トリガーの開放確認はトリガーを引いて二本の柱のような部分を手動で開放できるかどうかでご確認ください。万が一トリガーを引いた状態でも二本の柱が動かない場合ロック機構の不良が考えられますのでご連絡ください、すぐに交換部品の手配を致します。
ゴム交換の方法 S3丸ゴム
S3丸ゴムの取り付け方法について説明します。
S3の弾受けのザラザラした面がゴム固定器に向かい合うようにゴムを取り付けます。
S3丸ゴムを引っ張り、細い部分をゴム固定器の外側の窪みに通します。
ゴムの先端にゴム止めがついているので、ゴム止めがゴム固定器に食い込むよう、しっかりと引っ張り固定します。
25メートル以上でゼロインする場合は上三つの穴にゴムを通してください。(2023/11月以降に購入された方は穴4つの固定器に変更になっています。)
それ以下の場合は下三つの穴にゴムを通してください。
ゴム交換の時期
弾発射時にゴムへのダメージが蓄積されていくため、狙いに狂いが生じてきます。P16は40発程度、S3は100発以上は発射可能ですが、保管状況、使用状況(低温下ではゴムが固くなるため切れが発生しやすくなります)によって発射可能回数の増減があります。
また、初速は使用回数に反比例して下がっていきます。目安として、10発打つごとに初速が2~3m/s程度下がります。
弾込め方法
十ミリのスチール弾を弾受けのザラザラした面の中央部の穴にセットし挟み込んでください。
注意
- 弾受け部に汚れがないか必ず確認してください。汚れがある場合、弾があらぬ方向に飛んでいく可能性があり大変危険です。
- ゴムに切れや割れが発生していないかも確認してください。切れがある状態でゴムを引くと手、指、顔に切れたゴムが当たる恐れがあり危険です。
初めて使うゴムの場合、弾受けの裏側の弾丸固定器に接する部分にシリコンオイル、またはオイルを塗布してください。摩擦を少なくすることにより精度が上がります。
十五発程度ごとにシリコン、またはオイルを塗布してください。
弾丸セット時に必ず弾丸固定器のくぼみの中心に弾がくるようセットしてください。窪みにはまっていない状態でゴムをロードすると、滑って暴発する危険があり大変危険です、ゴムロード前に必ず確認するようにしましょう。
ゴムのロード方法
弾丸固定器に弾をセットしたらゴム固定器の下部を足で固定し、グリップをしっかり握り、もう片方の手で弾丸発射ユニット部全面を掴み、スライドロックに弾丸発射ユニットがロックされるまでしっかり引いてゴムをロードします。ゴムロードには20キロほどの力が手に加わります。滑って引き金に指を触れてしまうなどの事故を防ぐため、滑り止めのついた手袋を着用すると安全です。
万が一暴発しても顔に弾が跳弾してこないような角度でゴムをロードしてください。ゴムのロード時に勢い余って引き金を引いてしまう、手が滑って引き金に触れてしまう等、ゴムロード時が一番暴発の危険性が高いので最新の注意を払うようにしてください。
注意
- 万が一暴発した際に大変危険ですので、弾が跳ね返るような固い地面での弾丸のロードはお止めください。
- スライドロックと弾丸発射ユニットの間に手や指、着ている衣服を挟まないよう注意してください。
ゴムロード時に以下の3点を確認してください
- 弾受け部に空いている穴が弾丸固定器の中心に来ているか(弾受けセット時に、穴が中心にあってもゴムを引くとずれるので、セット時にちょうど穴が中心に来るよう弾受けをずらして調整してください)
- 弾は弾丸固定器の窪みにしっかしはまっているか
- 弾受けが左右上下均等に畳まれているか
上記3点が整っていないと精度が著しく落ちます。発射前に必ず確認するようにしましょう。
ゴムロード解除方法
スライドロック部のボタンを下に引くと弾丸発射ユニットのロックを解除できます。
注意
ゴムをロードした状態でロックを解除する際は、ゴム固定器を足で固定し弾丸発射ユニットを引くように力を込めながら解除してください。力を込めずに解除すると、ゴムに弾丸発射ユニットが勢いよく引っぱられるため大変危険です。
スコープの取り付けとゼロインの方法
ゼロインとはスコープの照準と弾着を一致させる作業のことを指します。発射時のゴムへのダメージで狙いが狂うので、P16は10発を目安に、S3は20発前後を目安にゼロインを行ってください。
スコープ取り付け手順
- 水平な台の上にスリングショットライフルを置き、スコープマウントにスコープリングを取り付けます。スコープを出来るだけ前方に取り付けられるよう位置を調整してください。(スコープマウントの後方に取り付けるとスコープが覗きずらいので注意してください)
- スコープ取り付け位置が決まったら、地面に対して水平な物をスコープで覗きながら、それに対してスコープの照準の横ラインが合うようスコープの角度を調整してください。
- 次にスコープリングを締めていきますが、締める際にスコープがずれるので少しづつネジを締めてください。
ゼロインとは
ゼロインとは銃のスコープ(照準器)を正確に調整する作業のことを指します。これにより、銃を撃ったときに狙った場所に弾が当たるようになります。スリングライフルの弾道は直線ではなく山なりなので、スコープで見ているライン上を弾が飛んでいくわけではありません。したがって、スコープで見ているラインと、弾が実際に着弾する場所を合わせる作業が必要となります。上の図は20メートル地点で弾道とスコープで見ているラインを合わせた物です。標的が20メートル先にあればスコープのレティクル(スコープの中心にある十字の線や照準の事)の中心に弾が当たります。しかし、標的が10メートル前後にある場合、弾はレティクルの中心よりも上に着弾することになります。
スコープのレティクルは上下左右に調整することができるため(点線はレティクルで合わせられる範囲)、自身が実猟で撃つ距離に合わせてレティクルの中心を着弾地点に合わせる行為をゼロインといいます。
ゼロインの方法
- ゼロインを行いたい距離に標的を置きます。30メートルほどの遠い距離でゼロインを行う際は近い距離で一度調整してからのほうが無駄撃ちが少なくて済みます。
- 標的に向かって弾を発射しどの辺に着弾したのかを確認し。スコープ上部のエレベーションノブ、側面部のウィンデージノブを回しスコープの調整を行います。(まずは左右か上下どちらか一方を合わせたほうが分かりやすいです。)
- エレベーションノブのUpと書かれている方向に回すと着弾点が上がり、逆に回すと着弾点が下がります。ウィンデージノブのLと書かれている方向に回すと着弾点が左に、逆に回すと右に行きます。スコープ倍率を9倍にした状態で一メモリ分移動させたい場合は、10クリックが目安です。(20Mでゼロインする場合です。)
- エレベーションノブ、ウィンデージノブのどちらか一方を回した場合であっても、もう片方の軸が少しづれるので、再度ノブを回し調整してください。
スコープの調整範囲を超えている場合
スコープが調整できる範囲は+-60クリックまでです。それを超えるまでノブを回してしまうと故障の原因になるので注意してください。スコープの調整範囲を超えて左右どちらかに弾着がずれている場合、スコープリング、スコープの固定、ゴムの固定、ゴムロードの方法が適切か確認をしてください。
上記が適切で弾着が上下にずれている場合、スコープリングにシムを噛ませて調整します。アルミ缶を下記の写真のように切った物を用意してください。
作成したアルミ片を弾着が上にずれている場合前方のスコープリングに、下にずれている場合後方のスコープリングに設置し、スコープを取り付けて下さい。
ゴムの保管方法
ゴムは紫外線に弱いので保管は光に当たらない涼しい場所で保管してください。長期間保管しているとゴムから水分が出てきますが使用には問題ありません、日陰で乾かして使用してください。冷蔵庫での保管は劣化を早めますのでお止めください。
射撃時の構え方
スリングショットライフルのリアグリップを耳と同じラインと鎖骨が交差する部分にしっかりと当て、左手はスチールポール下部を支えるように持ちます。ゴムの動きを干渉するような持ち方は危険なので指先に注意してください。
引き金は人差し指の第一関節あたりで引きますが、勢い良く引くとぶれるので、ゆっくりと絞るように引き金を引きます。発射時のリコイルで照準が狂うので、リアグリップをしっかり体に固定するよう注意してください。
立射
基本的に立った状態での射撃はブレが大きくなるので精度が落ちます。どうしても立射しなければならない状況では、スリングライフルを何かに委託することをお勧めします。
膝射
膝射は実猟で最も使用する射撃の方法です。片足を立てた状態で地面に座り、左肘を左ひざの上に乗せスリングショットライフルを構える姿勢で、立射に比べて安定性が高いのが特徴です。
呼吸
呼吸をした状態で撃つと照準がぶれるため、標的を狙う際は息を3/4程吸い呼吸を止めてください。
獲物を狩るには?
スリングショットライフルを使用しての狩猟は、装薬銃や空気銃を使用しての猟よりも数段難易度が高いです。装薬銃は散弾を使用するため命中率が高く、空気銃は遠距離からの狙撃が可能なので、ある程度射撃の技術があれば標的に当てられます。スリングショットライフルの場合、射程が短いため標的に弾を当てるためには射撃のスキルの前に接近するスキルが重要となります。
野生の鳥類は総じて警戒心が強いため、人の姿を見るとすぐに回避行動を取ります。カモ類が飛行して回避行動を取る距離は約40メートルと言われており、スリングショットライフルでのバイタル必中の距離、20メートルまで近づくには気配を消し、姿を隠しながら忍び寄る技術が必要になります。この自然を相手の本気のかくれんぼがスリングショットライフルでの狩猟の醍醐味と言えます。
足音を消す
鳥類を捕獲するには自身が発する音を消して近づかなければなりません。足音を立てて近づけば、獲物を発見する前にこちらの存在に気づかれ飛んで逃げられてしまいます。
忍び足
忍び足を会得するのは獲物を狩る上で必須の技術です。忍び足は小指から着地し徐々に体重を降ろす歩行方法で、獲物がいそうな場所では必ずこの歩行方法で移動するよう心がけてください。
匍匐前進
草陰から獲物が確認出来たら忍び足から匍匐前進に切り替えます。鳥類は動くものに敏感に反応するので絶対に姿を見られてはいけません。匍匐前進で進むと獲物から動いて見える面積が小さくなるため、万が一見られたとしてもすぐには飛行回避をしない可能性が出てきます。
狩場の工事
獲物を見つけて逃げられたとしてもその場所でやることはまだあります。狩場は一見するとどの場所も同じように見えますが、その獲物にとって居心地が良い場所というのが存在します。大抵は周りが水草に囲まれて流れがないような場所ですが、そういうエリアは草木が生い茂っていて、音を出さずに近づくことは不可能な場合が多々有ります。そういった場合、撃つのに丁度良さそうなポイントまでの道の枯葉や、木を予めどけて道を整えておくことをお勧めします。
射撃時の確認
スリングショットライフルでの射撃は、標的との距離の把握が最も大切になります。例えばゼロインを20メートルで行い、標的が25メートル先にいる場合、スコープの中心で獲物を捉えて弾を発射しても獲物のバイタルには当たらず、約7センチ下に着弾します。従って、中心ではなく一メモリ下をバイタルに合わせて射撃する必要があります。
ゼロインの距離によって弾道が変化するので事前に自身のセッティングでの弾道がどうなるのか覚えておくと良いでしょう。
こちらから弾道計算ツールがダウンロードできます。
10mmスチール設定項目
Calibre: 0.393
BC:0.0383
Weights: 62.96
Muzzle velocity: 96m/s
パーツの破損、交換
パーツが破損した場合、交換用部品の販売も行っております、
https://wp323840.wpx.jp/ からお問合せください。