Slingshotrifle

スリングショット初心者が抱く疑問を解決、Q&Aまとめ

精度がなかなか上がらない、どんな練習をすればいいのかわからない、、そんなスリングショットの練習方法や技術に関しての疑問をQ&A方式で紹介していきます。随時、質問に答えていくので質問があればコメント欄からお願いいたします。

スリングショットの精度を上げる練習方法は?

スリングショットでの精度を上げるポイントは2点あります。1つ目は毎回同じ位置から、同じ動作で弾を撃ち出せること。二つ目は、目標との距離を測って弾のドロップを考慮して狙う位置を決める目を持っていること、です。

1つ目の練習方法ですが、まず紙を用意します。その紙に十字に線を引きその中心を狙うようにスリングショットを撃ってみます。中心に当たらなくても修正せず、全く同じ場所を全く同じ動作で撃つように心がけて10回ほど撃ってみてください。もしあなたが同じ動作をマスターしているなら最初に着弾したポイントから他の弾の着弾ポイントもばらけていないはずです。まとまっていない場合、毎回同じ動作ができるように何度も撃って体に覚えこませる必要があります。

2つ目の練習方法は、距離が異なる場所に目標を置いて自分が使っているスリングショットの飛びはどれくらいなのかを確認、記憶する作業となります。毎回同じ動作で打てるのなら、残るはどこを狙えばよいのか実験して記憶する事です。新しいゴムや種類の違うゴムを使うときにもやらなければならない作業で、自身の中でこれくらいの距離ならこの辺を狙えば当たるはずという感覚を養うために異なる距離での射撃練習は必須であるといえます。

ゴムが手に当たるハンドスラップ現象が起きます、原因は何ですか?

原因は3つ考えられます。1つはゴムを斜めに引いてしまっている可能性です。スリングショットの面に対して直角ではなく角度がついてしまっている場合、ゴムが戻った時にその角度のまま戻るため手に当たっている可能性です。2つ目は球の握りが原因である可能性です。スリングショットを撃つ時に弾だけではなく球をポーチで包み込むように弾とポーチを握てしまっている場合です。正しい持ち方は球の中心を人差し指の第一関節と親指で摘まむように持つ方法です。包み込んでしまうような持ち方だと離したときに指が干渉してしまい、真っ直ぐな軌道から逸れてハンドスラップが起きる場合があります。3つ目の可能性は玉とゴムが合っていない場合です。ゴムが生み出せるエネルギーは決まっており、そのエネルギーに対しての最適な重さというものは決まっています。ゴムが手にあたる場合、弾の重さが軽すぎることが原因である可能性があります。

バタフライスタイルとショートドローではどちらが正確に目標を撃ち抜けますか?

スリングショットの精度は弾を同じ場所から同じ動きで射出することが重要になります。ショートドローであれば自身の顔の一部、例えばほほ骨であったり口元であったりをアンカーポイント(毎回の射出場所)として使えるため、精度の安定性という点で軍配が上がります。バタフライスタイルは威力は高くなりますが、毎回同じ長さでゴムを引き、同じ位置から球を射出できるよう体に覚えこませる必要があり、引きが長いため安定して精度を出しずらいという欠点があります。しかし威力が高いということは弾の軌道がより直線に近いということなので、距離の誤差をカバーすることが容易な撃ち方となります。どちらのスタイルでもかなりの精度で撃てる射手がいるので精度の関しては練習次第だと思います。

スリングショットの練習方法についてですが、軽いゴムから初めて強いゴムに移行していくほうが良いですか?

そのほうが良いと思います。スリングショットの弾を発射する時にどうしても反動でスリングショットがぶれるので、そのコントロールを身に着ける必要があります。軽いゴムですと反動も弱く、コントロールが容易なため、最初は軽い初心者用のスリングショットゴムでコントロール方法を学び筋力をつけ、精度が上がってきたら強いゴムに切り替えていくという方法のほうが正しい撃ち方を身につけるという意味ではよいでしょう。スリングショットの上達は撃ち方の一貫性を如何に保てるかがカギとなります。

スリングショットで最も難しい部分は何ですか?それを克服するにはどうすればよいですか?

スリングショットでの射撃は非常にシンプルなものです。目標に対して狙いをつけ、一貫したアンカーポイントから、ゴムの軌道を邪魔しないよう弾を発射すれば、ゴムは毎回同じ軌道で、同じ速度で収縮するので毎回同じ軌道で弾を飛ばすことができます。その弾道が狙いをつけた場所と一致すれば目標に当たるというわけです。ですので、毎回同じ動作ができるよう体に覚えこませることが出来れば、理論上は必ず的を撃ちぬけるわけです。しかし、スリングショットは弓道と通じる部分がありここぞというときに心が落ち着いていないと的を射ることは出来ません。スリングショットの難しい部分はこの精神力の部分ではないでしょうか。

目の前に憎い害鳥がいて、必ず駆除してやる、、いつ飛び立つかわからない、このチャンスを逃したくない、そのようなことを考えると人間緊張してくるもので、その緊張は筋肉の震えとなって体に現れます。そのような状態だと正確に狙った場所を撃ち抜くことはできません。

そういう時に落ち着いて狙いを定めるためには日々の練習がものを言います。練習で自信をもって的を射ることができれば、実戦でも自身の練習の成果を信じて撃つことができます。そういう精神力を養うのが一番難しいのではないかと思います。

海外のスリングショット愛好家の中には目標に対してスリングショットを90度ではなく少し傾けるよう推奨している人もいます、この方法でも良いのでしょうか?

目標に対して少しスリングショットを傾ける方法は目標が少し見やすくなるという点で良いのかもしれませんが、精度を基準に考えるなら90度で保ったほうが私はよいと考えています。何度も説明していますがスリングショットで重要なのは動きの一貫性です。90度つまり地面と平行に狙いをつけることによって狙いを上下左右ではなく上下の調整のみに絞ることができるため、傾けるよりも狙いをつけやすくなる事が理由です。ですが、傾けても一貫性を担保できるのならその様な撃ち方でももちろん良いと思います。

スリングショットの精度を上げる最良の練習方法は何ですか?

これはゴルフや野球、その他の様々なスポーツでも当てはまることですが、スリングショットの射撃で最も重要なことは一貫して同じ動きができるかどうかです。そのためには毎回同じ動きができているかどうかを練習中に意識して取り組む必要があります。例えば手の角度、玉の持ち方、足の開き方、ひじの位置等、すべての動作を毎回同じにすることができれば精度を上げることは簡単になります。同じ動きができているのならば毎回同じ場所を撃てば毎回同じように弾が飛んで同じ場所に当たります。それを確認する良い方法が紙を撃つことです。紙に十字に線を引きその中心を狙ってみてください。例え中心に当たらなくても10回程度全く同じ場所を撃ってみてください。毎回同じ動作が出来ているのであればグルーピングにまとまりができているはずです。弾着がまとまっていない場合、狙う場所が間違っているというよりも同じ動作ができていないことが問題なので一貫性を意識した訓練をさらに行うことが必要です。

スリングショットでは標的をじっくり狙って撃ったほうが良いですか?

ゴムは素早く引いて素早く離すほうが良いです。スリングショットでゴムを引いたとき、ゴムの内部で摩擦を生み熱が発生します。この熱がゴムが元に戻る際の収縮エネルギーを生み出します。外気温が低い場合ゴムを長時間引いたままにすると発生した熱が周囲の大気に奪われゴムの収縮速度が遅くなります。毎回同じ間隔で引くと離すの動作を行う場合問題になりませんが、間隔が違う場合速度が変わるので精度が出せません。ですので、標的を狙う際は普段と同じ間隔、同じ動作で標的に弾を放つことが精度を担保する上で非常に重要となります。

スリングショットで精度を上げたいです、撃ち方のフォームについてもっと詳しく教えてください。

スリングショットで肝要なのは毎回同じ動作を行うことです。筋肉の痙攣や、呼吸からくる体の動きを極力抑えることが非常に大事です。いくつかポイントがあるので解説します。

  1. スリングショットを引く際に肩甲骨を意識して肩甲骨の間でリンゴを挟むような感覚でゴムを引くと引いてる側の腕のブレをある程度抑えることができます。
  2. この時のひじの位置はスリングショットと平行にあることが望ましいです。(撃ち方は人によるので脇を閉めたほうが良いという人もいます)
  3. スリングショットの持ち手は完全に握るのではなく親指を支点としてスリングショットを平行に支える感じで持ってください。
  4. 玉の持ち方はポーチを握るのではなく、玉を人差し指の第一関節と親指の先端部分の腹で摘まむように持ち、残りの指は握るのではなく開いた状態で維持してください。
  5. 弾を発射する瞬間にテンションがなくなるので、体が後ろに傾いたり、スリングショットの持ち手が前に動いてしまうことがあるので、動かないよう意識してください。
  6. ゴムを引く動作から放つ動作まで一貫した(毎回同じ間隔で同じ動き)動きを意識してください。
  7. 放った後、体が動かないようフォロースルーを意識してください。

以上の点を守ることで動作の観点から見た精度のばらつきは抑えることができます。後は、目測での距離感を養い、標的までの距離に応じてどこを狙えばよいのかの感覚を掴めば必然的に精度は上がるでしょう。

人差し指と親指で摘まむように持つ方法以外に弾の持ち方はないんですか?人差し指に怪我をしてしまって摘まめません。

一般的に使われるのが上記でも解説している人差し指の第一関節と親指の腹で摘まむ方法ですが、人差し指と中指の間に球を挟んむゴムを引く方法や、人差し指と親指で摘まむように球を持つ手でOKの形を作るような持ち方で撃つことも可能です。後者は手首への負荷が軽減されるので主にバタフライスタイルで使用される方法です。どの方法でも一貫して弾の制御ができれば良いので、楽しみながら自分に合った持ち方を見つけるのもよいかもしれません。

スリングショットについてもっと詳しく知りたいという方はスリングショットの知識をまとめた、スリングショットのページをご確認ください。

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