スリングショット使用中の怪我対策
スリングショットの練習中の方、スリングショットの購入を検討している方向けに、安全にスリングショットを使用してもらえるよう、スリングショットの正しい撃ち方、持ち方について解説します。誤った持ち方や撃ち方をすれば弾が自分の手にあたり怪我をする可能性が有り大変危険です。スリングショット使用中に多い怪我や原因、その対策方法をまとめたので参考にしてみてください。
見出し
スリングショット使用中で多い怪我
楽しくスリングショットで遊んでいたのに、怪我をしてしまったら楽しい気分が台無しになります。中には失明や、骨折に繋がる危険な物もあるので原因を知り対策をしておくことが、重大な怪我を防ぐ上で非常に重要です。では、スリングショットを使用中に起こりえる事故、怪我はどのようなものがあるのでしょうか。
- 跳弾での負傷
- ハンドスラップ
- 玉が手に当たる
以上がスリングショット使用中に多い怪我です。正しい知識さえあれば避けられるものなので原因と対策を見ていきましょう。
弾が跳ね返る原因と対策
玉が跳ね返るのは何か固いものに当たる場合とスリングショット本体にあたる場合の二通りのがあります。1つ目の硬い物に当たり跳弾する場合ですが、単純にスリングショットを撃つ方向に跳弾しそうな硬い物がある時に撃たない事が対策となります。多いのが竹や木といった障害物の中を通して撃とうとして跳弾するケースや、着弾点の下に石がありターゲットよりも下に弾が当たり地面をバウンドして玉が自身に返ってくる場合などです。
体にあたる場合はまだ良いですが、目に向かって飛んできてしまった場合失明の危険もあり大変危険です。自信があっても障害物の間を通すような撃ち方は極力避けるようにしましょう。
2つ目はスリングショット本体に玉が当たり跳弾する場合ですが、これは自身の手に玉が当たる事と原因が同じなので後述する事とします。
ハンドスラップとは
ハンドスラップとはスリングショットのゴムが玉を撃った後に勢いよく自身の手を叩くような現象を指します。小さいころに輪ゴムで腕に当てゴムを引いて腕パッチンをやった事がある方は多いのではないでしょうか。ハンドスラップの痛みは正にそれで、怪我というほどの物にはなりませんが激痛なので、避けたいものです。
ハンドスラップが起きる原因はゴムと玉の重さのアンバランスさにあります。ゴムを引き、運動エネルギーをゴムに蓄え、ゴムを離したときにそのエネルギーを開放し玉を発射するというのがスリングショットの仕組みですが、ハンドスラップは玉を発射する為に必要な運動エネルギーよりも遥かに多い運動エネルギーをゴムが蓄えていた場合発生します。したがって、この現象を避けるには玉の重さに対してゴムの厚さ、幅、長さは適当かを確認しなければなりません。スリングショットのゴムのページでどうやってゴムを選べばよいのか詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
スリングショットの玉が手に当たる原因
スリングショットファルコンのようなフォークが棒状になっていない通常のY字型のスリングショットの場合、スリングショットの玉が真っすぐ飛ばずにフォークに当たり跳弾する、スリングショットを持っている手に当たるといったミスショットをしないような方法を体得する事が安全対策の中で重要です。スリングショットの撃ち方のページで狙い方やフォームについて解説していますが、ここで解説する対策法は、ゴムがスリングショットに対して直角に引くフォームが身についているという前提で話を進めます。
ミスショットが起こる原因は2つあります。いずれも難しい方法ではないので以下のような持ち方や撃ち方をしている方は直すようにしましょう。
対策方法1- 持ち方、手の角度
Y字型のスリングショットの場合、玉をまっすぐ飛ばすためには持ち方が非常に重要となります。以下のように握るようにスリングショットを持っている方は多いのではないでしょうか?
こちらの持ち方はピンチグリップといい、力を入れることができ非常に持ちやすい持ち方ですが、この持ち方は危険が伴う可能性がある持ち方です。引きの弱いゴムだと問題になることは少ないですが、この持ち方で強いゴムをゴムを引き、玉を発射すると、手首にかかっていたゴムの負荷が消えた瞬間、反動で手首が曲がってしまい、ゴムがフォークに対して直角で玉を撃ち出す事ができなくなります。結果として、玉が手に当たったり、フォークに当たったりと怪我をする可能性が出てきます。
上記の写真のように手首が返ってしまうことを防ぐには、親指を片方のフォークを支えるような形で添え、そこを支点にスリングショットを支えるような持ち方をすることで、ミスショットを防ぐことができます。この持ち方をサムグリップといいます。
この持ち方だと、反動で手首が返ることもなく、玉発射時にスリングショットを自身に対して平行にしたまま保持できるため、玉が手に当たる危険を予防できます。ただし、中にはピンチグリップのほうが精度が出やすいと感じられる方もいるので、必ずしもサムグリップで持たなくてもよいと思います。大事なのは自身でしっくりくる握り方で握るということです。
次に弾受け(パウチ)の持ち方によるミスショットの原因と対策を解説します。
対策方法2- スリングショットの弾受け(パウチ)の持ち方
二つ目のミスショットの原因は、弾受けを離したときに指が干渉してゴムの軌道が変わる場合です。引きの強いゴムの場合強い指の力が必要になりますが、下記の写真のように手を握るように玉を持つことはゴムの軌道を干渉する原因になります。
上記のような手の握り方だと玉を発射するのに、親指を離す形になります。そうすると、残った人差し指に弾受けが引っかかって玉が発射されるため、ゴムの軌道が真っすぐではなくなってしまいます。
ゴムの軌道に干渉しないように弾受けを離すには、下記の写真のように親指と人差し指を同時に離せるよう、手を開いた状態で玉を持ちます。
対策方法3-ハンドガードの使用
初心者のうちは体が一連の所作を意識して行ってもスムーズに行えないケースがあります。意識して使用していれば自分の手へのミスショットはそうそう有る事ではありませんが、万が一ミスショットが起きてしまっても怪我をしないよう皮の手袋を着用するか専用のハンドガードを着用することをお勧めします。当店で扱っているハンドガードは指先と手の甲部分に薄い鉄板が入っている物で、万が一の誤射でも怪我をしないよう設計されています。自信がない方は念のための保険として活用してみてください。
まとめ
スリングショットでの怪我で多いのが跳弾による怪我ですが、フォークに玉が当たったり、手に当たるのを事前に予防する方法を解説しました。正しい撃ち方を身に着ければ命中精度も上がるのでこの機会にぜひ矯正してみてはいかがでしょうか。さらに詳しくスリングショットについて学びたい方はスリングショットのページを見てみてください。すべての知識をまとめてあります。
先日こちらでスリングショットを買って練習してる者です。現在2週間目、5~6mで10cm強のグルーピングといった所です。まだまだフォームもリリースも安定しません。
さてサムサポートグリップが必須との事ですが、私めは手がデカイせいかグラグラして、サムサポートだと全く前に飛びません。なので先週からピンチグリップにしたところ、最初の1発目から上記のような成績。
リリースで手首が下向きに返るほどの強力なゴム、というのがどの程度の厚みなのかが分かりませんが、私の場合0.75mmのショートドロー用では耳の後ろまで引いてもそこまでの事は起きません。なので私はこのままピンチグリップで行こうかと思ってます。
危険でしょうか?ただ私がサムサポートで練習するとかなりの確率でフォークヒットや暴投になるので、むしろそっちのほうが怖いんですよね(笑)
コメントありがとうございます。
ご質問の件ですが、しっかりと握れて撃った後に手首が動かないのであればスリングショットのグリップ部の両端の指をかけて握るピンチグリップでも全く問題はありません。手の大きさ、筋力、骨格によって最適な握り方は変わるので、自身で一番しっくりくる握り方で握るという事で良いと思います。
サムサポートは一般的に撃った後の手首の返りを防ぐのに優れている握り方で、危険を防ぐ目的で当店では基本的にサムグリップを薦めております。
スリングショットにも握り方、弾の持ち方、スタンス、フォームにいくつか流派のような物があり、どれが正解ということはありません。ですので、自身でいろいろ試してみて一番しっくりくる方法でお楽しみ頂きたいところであります。
速攻のレスでありがとうございます。
適性もあるんですね。しかしサムサポートを知らなかったらこういう事も考えませんでした。
こちらのブログは初心者が知りたい理屈がダイレクトに書いてあるので助かります。買ったスリングショットもシンプルだけどよく作り込まれていて、早くもお気に入りの一丁です。
防犯ブザーが壊れたので Y 字 パチンコの使い方を知れてよかったです