日本に生息している鳥類は約550種類、獣類は80種類で、その中で狩猟鳥獣とされているのは鳥類26種、獣類20種です。このページではスリングショットライフルで獲れる鳥類26種、を紹介します。狩猟免許試験でも鳥獣の判別は出題されるので必ず全て記憶して下さい。
狩猟鳥類
カワウ
分布
全国的、北海道では局所的、九州四国以南では冬に見られる。
特徴
全長80cmでカラスよりもかなり大きい。雌雄同色同体で全体が黒か黒褐色。鴨に似ているがくちばしが細長く尾羽が長い。
習性
平野部や湖沼、河川、内湾に生息。潜水が得意で、専ら魚類を主食とする。群れで行動することが多く、人気のない水辺近くの林の樹上に営巣する。
判別法
非狩猟鳥獣のウミウと似ているがカワウは淡水、ウミウは海域に生息するため、生息域での判別が可能。
食味
個体差が有るのだろうが、ケミカルな味がしてまずい。身に寄生虫が多いので人気が無い。
ゴイサギ(2022年より狩猟鳥獣ではなくなりました)
分布
全国的
特徴
全長約60cm、雌雄同色同大。後頭部に白い飾り毛が有る。背が黒色で腹面が白い。普段は首を縮めているので太く短く見えるが、他のサギ類同様首は長い。
習性
夜行性、肉食性で夜間に河川や池沼などの水辺に移動し小魚などを捕食する。
養魚場などで被害が報告されている。日中は河畔の樹木などでじっとしていることが多い。
食味
羽で大きく見えるだけで、肉量がかなり少ない。味は臭いが有るとの事。
マガモ
分布
全国的に渡来する冬鳥。
特徴
体長は約60cm、カモ類では大型の部類に入る。オスは特徴的で、緑色の頭部と白い首輪、黄色のくちばしで容易に判別可能。
習性
陸ガモ、植物食。日中は河川や湖畔の水上にいる事が多く、夜間に草地や農地に採食のため飛来する。英巣場所は水辺近くの草むら。
メスは全体が褐色で他のカモ類と見分けるのが困難。一夫一妻制なので、マガモのオスを目印にすると良い。
食味
非常に美味。ジビエの王様とも称されるほど食味が良い。胸肉が発達しており肉量が多い。肉には鴨独特の風味が強く有る。合鴨とは違い赤みが多い。
カルガモ
分布
全国的に分布、留鳥。
特徴
体長は約60cm、カモ類では大型の部類に入る。マガモと同じ大きさ。雌雄同色。オスはメスよりも少し大きい。くちばしの先端が黄色い事と黒い線がくちばしから目にかけて入っているので判別は容易。
習性
陸ガモ、植物食。日中は河川や湖畔の水上にいる事が多く、夜間に草地や農地に採食のため飛来する。英巣場所は水辺近くの草むら。
食味
マガモと比べて鴨臭が少なく食べやすい。肉量も多く味も良いため人気の鴨。
コガモ
分布
全国的に渡来する冬鳥。
特徴
陸ガモに分類される。オスは頭部が赤褐色で眼の周りは光沢のある緑色。 胸から腹にかけては淡褐色で黒い斑が見られる。メスは他のカモ類同様全体が褐色。非狩猟鳥獣のトモエガモと似ているため注意。体長は40cm程。
習性
夜行性で陸ガモの一種、水面に浮いて採餌を行う、植物食。
ヒュルヒュルと笛のような鳴き声を発する。よく水際の植物の中に紛れ込んでいる。
食味
小型なので肉量は少ないが、味は美味。コガモ、マガモ、カルガモは猟師に人気の鴨。
ハシビロガモ
分布
冬鳥として本州以南に飛来。主に湖沼・河口付近・内湾に生息している。
特徴
体長は約50m。オスは光沢のある黒い頭部、黒色の背面、栗色の脇腹。雌雄ともにシャベル状の扁平の大きなくちばしを持つ。
習性
陸ガモに分類される雑食。扁平の大きなくちばしを水面につけながら植物を採餌する。うつぶせのような姿勢で採餌する姿が特徴的。
食味
食べている物によって個体差が有る。うまい個体もいれば臭くて食べれない個体もいる。
オナガガモ
分布
冬鳥で全国的に渡来。
特徴
首と尾が長いのが特徴の陸ガモ。オスは頭部が黒褐色、横から首、胸、腹の中央にかけては白色。メスは他のカモ類同様地味な色だが長い尻尾で判別可能。
習性
夜行性で陸ガモの一種、水面に浮いて採餌を行う、植物食。
食味
マガモと比べて少し水っぽいが、合鴨よりも味が濃く美味。
ヨシガモ
分布
冬鳥、生息数は少ない。
特徴
全長約50m。オスは光沢のある栗褐色の頭部、長い換羽、白いのどが特徴的。メスは他のカモ類と同様地味。メスは非狩猟鳥獣のオカヨシガモと類似するが、オカヨシガモのメスはくちばしが黄色みを帯びているの点で判別。
習性
陸ガモに分類される。
夜行性で陸ガモの一種、水面に浮いて採餌を行う、植物食。オスはピュルル、メスはグワァグワァ鳴く。
食味
鴨の風味はするが血の味が濃く、美味とは言えない。
ヒドリガモ
分布
冬鳥として飛来。
特徴
全長約50cm。 陸ガモに分類される。首と嘴が比較的短い。オスについては、頭部は赤褐色で頭頂部が淡黄色、体は 灰色で胸は淡褐色。
習性
植物食、夜行性で夜間に採餌する。海苔の養殖場への加害が報告されている。
ホシハジロ
分布
冬鳥として全国に飛来。北海道では一部繁殖する。主に湖沼・河川・内湾に生息している。
特徴
全長約45cm。雌雄異色、オスは、頭部が赤褐色、胴体は灰色。メスも似たような配色だが、より地味な色。頭部の形状がおにぎり型なのが判別ポイントの一つ。
習性
海ガモに分類され湾内や河口で見られる。海ガモのキンクロハジロやスズガモと一緒にいる事が多い。潜水して貝類や動物質を採食する。
食味
血の味が濃い、鴨の臭いが強いが不味いというほどでもない。
キンクロハジロ
分布
冬鳥として飛来。
特徴
体長40cm程。雌雄ともに後頭部に長い冠羽がある。脇腹が純白で体部が黒のコントラストが判別ポイント。近距離なら頭部の冠羽で簡単に判別可能。雌雄異色だが、配色は同じ。メスはオスより地味な色合いをしている。スズガモに似ているがスズガモの方が大きく冠羽が無い、オスの背の色がキンクロハジロは黒なのに対し、スズガモは明るい灰色。
習性
海ガモの一種、潜水して採食する雑食。
食味
海ガモに言える事だが、血の味が濃く、鴨臭が陸ガモに比べて強い。まずくは無いが積極的に獲るほどの味ではない。
スズガモ
分布
冬鳥として多数飛来。
特徴
体長約45cm
海ガモに分類される。オスについては、頭部が光沢のある濃緑色、胸と上下尾筒は黒色。腹と脇は白色で、 背には細かい縞模様がある。嘴は灰色で基部に白斑がある。足は暗灰色。
キンクロハジロに似ているが、冠羽の有無で見分けがつく。
習性
雑食で潜水して採餌する。
食味
個体差で臭い奴もいる。レバー風味が強め。
クロガモ
分布
冬鳥で全国的に渡来。
特徴
全長50cm程。 海ガモに分類される。オスについては体全体が黒い。嘴は黒色で、上嘴基部が膨らんでおり黄色い。メスはほぼ全体が暗褐色、頬から首の前にかけて汚白色。
オオバンに似ているが、くちばしと額の色で区別が可能。
習性
動物食、沿岸に生息し、通常は内陸の湖沼などでは見られない。
食味
生臭い味と聞くが、実食する機会がまだ無いので不明。食レポ求む。
エゾライチョウ
分布
北海道にのみ生息。山地の森林に生息
特徴
全長は40cm、雌雄同色。全体が褐色で黒褐色の斑紋が点在する。登頂には短い冠羽が存在する。
習性
雑食性で木の実や昆虫を食す。低く直線的に飛ぶ。笛のような声で鳴く
食味
かつては七面鳥の代わりに食されていたほど、美味しいらしい
ヤマドリ(オス)
分布
本州から九州において留鳥として分布。低地から山地の林に生息している。
特徴
全長はオスが約125cm、メスが約55cm。オスについては、全体が赤褐色で目の周囲に赤い裸出部がある。背・翼・胸から腹の羽縁白色。尾はキジより長く、褐色・灰褐色・黄褐色の横縞。
習性
沢沿いの湿気の多い茂った森林でよくみられる。
驚くと下方の谷筋に向かって降下する習性が有る。雑食性で水をよく飲む。翼を激しく震わせてドラミングをする。
食味
美味。キジに似ている、例えるならニワトリ肉を淡白にした感じ
*ヤマドリのメスは決められた猟区以外での捕獲は禁止
キジ(オス)
分布
北海道と対馬を除く本州から九州に留鳥として分布する。
特徴
全長はオスが約80cm、メスが約60cm。長い尾を持つ。雌雄異色、オスは全体的に緑色で、目の周りに赤い裸出部が有る。メスについては、全体が淡褐色で、黒色の斑がある。
習性
農耕地、河川敷、明るい林に生息し雑食性。飛ぶよりも走る方が得意。オスはドラミングをする。オスはテリトリーが有り、群れる事は無い。農耕地の藪を生息場所にするため作物への食害が報告されている。
食味
ガラから良い出汁が出る、肉は淡白だが味が濃い。
*キジのメスは決められた猟区以外での捕獲は禁止
コジュケイ
分布
本州に留鳥として分布。低地や低山の林・藪などに生息している。
特徴
全長は約27cm。頭頂部から背にかけては灰褐色で、背には黒褐色の斑がある。目の上から後頭部・胸は青 灰色で。腹は黄褐色で、胸側に赤褐色の斑がある。背から雨覆にかけて、暗褐色の班があり、縞模様 に見える。人家付近の竹やぶや雑木林に群れで生息する。
習性
雑食性で、鳴き声が特徴的。低く直線的に飛ぶ
食味
キジよりもクセが無くうまみも有り食べやすい。ジビエ初心者にはお勧めの鳥。
ニュウナイスズメ
分布
本州中部以北で繁殖し、冬は暖地で越冬する。
特徴
全長は約14cm。
オスの頭部は赤褐色で、喉の部分が黒色。背は褐色で、縦に黒色の班がある。頬 から腹にかけては白色。翼には細い白色の線が2本ある。
習性
群れで行動する、平地や産地の耕作地などに生息する。ピュンピョンは寝るように移動する。雑食性。
食味
情報無し
スズメ
分布
全国で見られる。
特徴
人家付近・田畑・草原などに 生息している。頭部は赤褐色で、頬は白く、喉の部分・耳羽・目の先が黒い。背は褐色で、黒色 の縦斑がある。腹は白色。翼には細い白色の線がある。
習性
群れで行動する昼行性。両足を揃えてピョンピョン移動する。雑食性で種や昆虫を食す。稲に食害する害鳥。
食味
沢山取れれば一匹丸ごと焼き鳥にすると美味い。昔は焼き鳥といえばスズメやツグミを串に刺し丸焼きにした物を指していた。
ヒヨドリ
分布
全国に留鳥として分布。
特徴
全長は約28cm比較的尾が長い。全体が灰色で南方に行くほど腹が赤褐色。くちばしは黒い。
習性
飛び方が特徴的で、波の形を描くようにして飛ぶ。植物食で、果実を好む。「ヒーヨ」、「ピーヨ」などと鳴き、飛んでいると きには「ピーピー」と鳴く。果実農家にとっては害鳥。
食味
淡白な肉、美味。
ムクドリ
分布
全国的に分布。
特徴
全長は25cm。雌雄同色。くちばしと足が明るいオレンジ色であるのが特徴。
習性
雑食性で群れで行動する。害虫を食べてくれる益鳥とされているが果樹に食害する事も有る。農耕地でよくみられる
食味
足の肉は旨味が濃い。丸焼きで食べると美味しい鳥
ハシボソガラス
分布
全国に分布。
特徴
全長は約50cm。全身が黒色。ハシブトガラスより小さく、嘴も小さい。
習性
雑食性で開けたエリアで良く見られる。知能が高く農作物、畜産に被害が出ている、害鳥の代表。
食味
情報無し
ハシブトガラス
分布
全国に分布。
特徴
全長は約50cm。全身が黒色。くちばしが太い
習性
雑食性でハシボソガラスより標高の高いところで良く見られる。知能が高く農作物、畜産に被害が出ている、害鳥の代表。ピョンピョン飛ぶように移動する。
食味
情報無し
ミヤマガラス
分布
冬鳥。九州四国地方に渡ってくるが、それよりも北の方でも見られるようになってきている。
特徴
全長は約50cm。全身が黒色。ハシボソガラスよりやや小さい。くちばしの付け根が裸出部が灰色。
習性
雑食性、昼行性、群れで行動する。
食味
情報無し
タシギ
分布
冬鳥または旅鳥として飛来。
特徴
大きさ約26cm。黄褐色の細く長い嘴が特徴的。くちばしの付け根から側頭部目の後方頬にかけて線が入る。非狩猟鳥獣のチュウジシギ、ハリオシギ、アオシギがいる。熟練の野鳥観察者でも見分けるのが難しい。
習性
水田、ハス田等泥地に飛来する。ミミズや水生昆虫を採餌する。ジグザグに飛翔する。
食味
焼き鳥の王様と言われるほど美味いらしい。
ヤマシギ
分布
全国的に分布。主に冬鳥だが北海道では夏鳥。
特徴
大きさ全長約30cm。雌雄同色。全体はやや暗い褐色。くちばしが長く頭部はおにぎり型
習性
夜行性で動物食。平野部の森林や草地に生息する。
食味
ジビエの王様と称されるほど美味らしい。
キジバト
分布
全国的に分布、雪の多い地方では冬季に南下する
特徴
体長は約33cm、平地から亜高山にかけての森林などに生息し、民家や公園でも見られる。オスはデデッボウボウと特徴的な鳴き声でなく。
都会で見られるドバトとの違いはドバトの方がやや大きく、キジバトには首横に縞模様がある。
習性
植物食でつがいでいる事が多い。夜間は樹上に茂みで寝る。
食味
胸肉が大きく、カモ類と比べ血の味が少なくクセが無く美味い。臭いも無いためジビエ初心者にお勧め。
バン(2022年より狩猟鳥獣ではなくなりました)
分布
全国的に分布
特徴
全長約30cm、額が赤く、くちばしの先端が黄色。オオバンと似ているが額板の色で区別が可能。
習性
河川、湖沼、湿地等水が有る場所が生息域。警戒心が強い。潜水が上手く、くちばしだけ出して呼吸をし敵がいなくなるのを待つ。
植物食で水辺で採食する。
食味
クセや臭いが無く美味。昔は焼き鳥といえばバンだったという。
間違えやすい非狩猟鳥獣一覧
マガン
ホオジロ
ヒクイナ
トモエガモ
ホオジロガモ
ツグミ
ササゴイ
カワラヒラ
カシラダカ
カケス
オナガ
オシドリ
オオバン
ウミアイサ
アオバト
ヨシゴイ
モズ